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「Rudolf Steiner - Alchemy of the Everyday」

2010/4/27

2010.3.30、ニューヨーク・タイムズ・マガジンに"Soul Man"
(魂の人)という記事がありました。
http://www.nytimes.com/2010/04/11/t-magazine/11talk-steiner-t.html
ルドルフ・シュタイナーについての記事です。

今度ドイツで行われる展覧会
「Rudolf Steiner - Alchemy of the Everyday」
のことが書かれています。

その記事と、展覧会のプレスリリースからの情報をまとめ
てこのニューズレターを書きたいと思います。

展覧会には、シュタイナーのデザインの家具、モデル、
彫刻、100枚を越えるドローイング、数々のドキュメント、
フランツ・カフカ、モンドリアン、リチャード・ニュートラなど
からシュタイナーへの手紙なども展示されています。

シュタイナーは、ゲーテの自然科学の学者として有機的な変容、
変形の原理をもとにして建築物や家具などのデザインをしまし
た。ゲーテの色彩論から生み出したシュタイナー自身の色彩論
も、そこに生きています。

展覧会のディレクターをしているマテオ・クライスはこういい
ます。

「今日、デザインと建築は、技術にばかり目を向けていて、
精神的で社会的な問題点から切り離されてしまっている。シュタ
イナーは、形而上学から自然科学、芸術まで「全て」を含有する
ビジョンを発達させたのは、なんとも魅惑的な業績だ」

そして、展覧会では、シュタイナー教育や人智学などに対する
批判も記しています。そのうえで、展示されている膨大な情報、
資料、作品をもとに、見る人自身がそれらに意見をもち、その
価値を判断して欲しいというスタンスで企画されています。

シュタイナーの建築と言えば、ゲーテアヌムですね。
第一ゲーテアヌムは木の建築で、曲線を中心にデザインされた
建築でしたが1922年に火事で焼け落ちてしまいます。
第二ゲーテアヌムは、世界初の大規模コンクリート建築で、
人智学だけでなく、一般の建築史上で記録になっている建築で
す。

Vitra(ドイツの建築会社/デザイン美術館/今回の展覧会を企
画)は、この展覧会のために、ゲーテアヌムのモデルを制作し
ました。また、2つの「色の間」を、シュタイナーのデザイン画を
もとにして復元しました。この「色の間」は瞑想のためにデザ
インされた部屋で、正多面体をしています。復元された色の間
のひとつは、NY timesの記事に写真が載っている正十二面体。
紫色の部屋です。実物大で作られており、高さ3m近くあるこの
部屋の中に、実際に入ることもできます。

世界初の、人智学コミュニティでなく、外の一般世界へ向けた
大規模な展覧会。来週スタートです。

<展覧会情報>

Vitra Design Museum
http://www.design-museum.de/
Rudorf Steiner - Alchemy of the Everyday(press info)
http://www.rudolf-steiner-2011.com/upload/files/Pressemitteilungen/Vitra_Design_Steiner_EN.pdf

展覧会スケジュール
2010.5.13 - 2010.10.3 Wolfsburg, Germany
2011.2.5 - 5.22 Kunstmuseum, Stuttgart
2011.11- 2012.4 Vitra Design Museum, Weil am Rhein