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オイリュトミー〜円と収縮/拡散

2010/5/31

今日は、AWSNA(the Association of Waldorf Schools
of North America)によって1973年に発行された記事を
参考に書こうと思います。

原文(英語)はこちらです。
"How Eurythmy Works in the Curriculum"
http://www.waldorflibrary.org/Journal_Articles/eurythmy.pdf

この記事では、オイリュトミー教師が父兄から聞かれた質問
をもとにして、シュタイナー学校でのオイリュトミーとはど
んなものかをまとめてあります。

このニューズレターでは、円になって並ぶことの話から始め
るとしましょう。

シュタイナー学校ではオイリュトミーやライゲンを初めとし
て、何かと円になって活動をしますね。(ちなみにライゲン
は英語圏ではモーニング・サークルやサークル・タイムなど
と呼ばれています。)

まずは授業を、円になることから始めるわけです。

この円になるということは、ただ単に、丸く並んで立つこと
ではありません。円を創り上げる一人一人が、能動的に円を
形作るということ。

実際にワークショップなどで円を作った経験のある人は、そ
れを思い出してみて下さい。一人一人が全体を見渡して、完
全なる円形を創り出すために、少し動いて形を調節する。そ
の一人の動きによって、周りにいる人も少し動く。個人の集
まりで出来上がっている円が、個人の相互作用によって全体
を創り出す。そのように形作られていく円は、それ自体が、
有機体で生きた動きとリズムを持っています。そして、その
円は「全て」が集まる「ひとつ」です。

その円が限りなく美しく均整がとれたとき、リズムや詩に合
わせて右へ左へ動きます。中心に向かって小さく小さく収縮
し、外へ向かって大きく大きく拡散します。その動き全てが
ありとあらゆるリズムを伴います。

ルドルフ・シュタイナーは「リズム」のことを「ヒーラー」
「治癒する者」と言いました。シュタイナー学校での生活、
カリキュラムは、リズムそのものです。特に、低学年では、
リズムが大切です。リズムは生命力を強めるもの。呼吸のリ
ズム、朝晩のリズム、生活のリズム、週のリズム、年のリズ
ム、エポック授業のリズム・・・それらの時間的リズムに、
リズムを使ったエクササイズ・・・。子供達を癒しながら、
生命力を育てています。

「収縮」と「拡散」のエクササイズもリズムのひとつです。
円から中心に向かって集まる。そこから外へ向かって散る。
内へ、外へ、収縮と拡散の動きを繰り返します。オイリュト
ミーをやった経験のある人は、そこから何を感じたか思い出
してみてください。

内へ向かう。そのクオリティを明確にするために、ドンドン
踏みならすような重い足取りで収縮するといいかもしれませ
ん。背中を丸めて、腕で体を抱き、自己を守るような姿勢。
収縮は何か重くて、暗く、狭い、窮屈な、そして何だか悲し
いものを感じる動きです。

それに対して外へ向かうときは、軽快な足取りで散らばりま
す。両手を大きく空に伸ばし、踊るように、飛び散ります。
拡散は、明るい光のほうに向かう、呪縛から解き放たれるよ
うな、明るいポジティブな体験です。

この繰り返し。

人間の生活、一生も、まさしく収縮/拡散の繰り返しですね。

そう思うと、リズムのエクササイズをすることで、内なる強
さを持つ人間を育むことができること・・・納得できますね。

さて、この参考記事は、1年生から高校生までのオイリュト
ミーの授業についてまとめてあります。それについては、
また機会があったらお話するとしましょう。
(リクエスト、ご意見、歓迎です。)

ここまで読んで下さってどうもありがとうございました。

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追記

newsletterで書かなかった一言。
ブログ「シュタイナー教育 inner light」にて。