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「子どもと温かさ」

2010/2/4

今回は、
「シュタイナー教育はどうして『温かさ』に
それほどこだわるのか?」アダム・ブラニング
"Why does Waldorf Education talk about warmth so much?"
by Adam Blanning M.D.
の記事の内容をここでシェアしようと思います。

シュタイナー教育では、子どもを温かく保つよう、日頃か
ら気にかけています。何故?・・・というところで、彼は
まずエール大学での実験結果を挙げています。

実験の参加者は、半数がホットパック、他の半数がコールド
パックを渡されて持っています。患部を温めたり冷やしたり
する医療用のものです。

実験で、参加者は、「参加してくれたお礼に商品券をあげま
す。参加者自身が受け取ってもいいし、お友達にあげても良
いです」と言われます。

ホットパックを持っていた人たちの多くは、「友達へあげる」
と言い、コールドパックを持っていた人たちの多くは「自分
で使う」と決めたそうです。

このことから、肉体的な温かさが、その人の態度の温かさ、
他の人に対する心の温かさに関連している。肉体的に温かく
保たれている人は、より親切で、人を信頼できる。
・・・という実験結果でした。
(「サイエンス」2008/10/24)

次に彼は、自閉症の子どもの例をあげています。
自閉症の子どもが熱を出したとき、その子どもがもっている
イライラした態度やハイパーアクティビティ、意味の無い言
動の繰り返しなどが、明らかに減るのだといいます。熱が下
がると、もとの自閉症特有の言動、症状が戻るのだそう。
(「小児科医療」120号 2007/12)

そして、シュタイナー教育関係の方やご両親なら感じたこと
があると思うのですが、子どもが発熱後に突然成長すること
がありますね。突然、言葉がなめらかに出てくるようになっ
たり、一人で眠れるようになったり・・・。また、温かい衣
服に身を包んだ子供達は、より落ち着いていて、ものごとに
集中します。

それから、もうひとつ、医学的なリサーチ結果。
生後一年以内に解熱剤を使用した子どもは、解熱剤を使用し
なかった子どもと比べて、6〜7歳になってから、喘息、湿
疹、花粉症の症状が45%多いのだそうです。

これらのことから、彼は、熱というものが、成長、変化に必
要不可欠なものだと言っています。肉体的、精神的な成長に
温かさは必要なのだと。

彼の資料は、
「どうやって子どもを温かくしたらいいでしょう?」
という提案で締めくくられています。

1.ハグしましょう。私たちの温かさをシェアしましょう。
2.温かい飲み物、食べ物をあげましょう。
3.大人がちょうど良いと思う衣服より、子どもには(少な
くとも)一枚余分に着せましょう。子ども達は、大人より早
く熱を失いますし、まだ、十分温かいかどうかという感覚が
育っていません。
4.胸と腹は十分にあたためましょう。
5.ウールやシルクの、丈の長い下着を着せましょう。

子供達への愛は最上のものです。
でも、ウールやシルクも役立ちますよ。

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寒い季節です。
お子さんも、これを読んで下さっている皆さんも、
温かく保って、笑顔で元気に冬をのりきりましょうね。