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「ウォルドルフ学校と編み物」

2010/3/9

カルガリー・ヘラルドに
"A good yarn-- School enriches curriculum with handwork
classes." という記事がありました。
http://www.calgaryherald.com/life/good+yard/2640081/story.html

カナダのカルガリー・ウォルドルフ・スクールのハンドワーク
の先生を取材して書かれた記事です。

シュタイナー学校では小学校1年生から編み物をします。

初めは二本棒での棒編み。
シンプルにガーター編みで四角く編むものから、
減らし目、増やし目のある編みぐるみへと発展。
その後は、かぎ針編みをしたあと、
4本棒を使った帽子やミトンや靴下なども編みます。

その、言わば「古くさい」とも思われそうなことを、学校
教育に取り入れることについて、生徒へのインタビューと
先生の解説を織り交ぜながら、記事はまとめられています。

まず、編み物をすることの教育的効果。
(ハンドワークの先生の意見から)

  • 「自信をつける」
  • 「忍耐力を育てる」

一目一目編む作業は忍耐力なしでは成し遂げられません。
それが出来上がったときの達成感は皆さんも感じたことが
あるのではないでしょうか。

それから、まだ毛糸に紡がれてもいない羊毛の段階から
自分で糸を紡ぎ、木を削って自分で作った編み棒を使って
編み、使えるものを創り出す。この作業は、自分で何かを
成し遂げる自信だけでなく、自分の力で生きていくという
自信も生み出します。

そして、小学校5年生の男の子がインタビューに答えて、
こう言っています。

「ハンドワークの授業の中でも編み物は特に好きなんだ。
とっても興味深いし、完成させたとき、凄く気持ちいいん
だよ。達成したときには、自分にパワーがあることが感じ
られるし、僕は自分で何でもできるような気持ちになるん
だ!」

まさしく、その通りですね!
達成感それだけでも素晴らしいものだし、動機付けにも
なります。それに加えて、生きていくための自信を生み出
すこと、その自信が自分の中から出て来ることを感じ取る
ことは、人間としての成長で、とても大切なことだと思い
ます。

それから、こんなことも。

  • 「アカデミックな教科の習得を助ける」

ハンドワークをすることで、アカデミックな教科を学ぶ助
けにもなっていることが、リサーチで明らかになっています。

例えば、1年生で読み書きを習うとき、両方の脳みそを使
いますが、編み物も同様で両方の脳みそを使います。
編み物をするとき、両方の脳みそが刺激し合うので、編み
物をすると同時に読み書きの習得にも良い影響が出るので
す。

記事では、アカデミックな教科への影響の例として
「1年生の読み書き」や「5年生の算数」が挙げられてい
ます。もちろん、これは一例にすぎません。

編み物をしながら編み目の数を数えること、編み物を通して
四則演算を実践的に使うことだけとってみても、編み物が
直接的/間接的に算数の練習になっていることは分かるでしょ
う。

もうひとつ。

  • 「自然への畏敬の念を育てる」

シュタイナー学校で使うハンドワークの道具(編み棒)や
材料(毛糸、羊毛のフェルトなど)は全て自然のものから
できているので、子供達のなかに、自然に対する畏敬の念
が生まれます。

あと、記事には書いてありませんでしたが、

  • 「編み物の癒し効果」
    というのも大きいと思います。

一目一目編むことによる瞑想的な心の鍛錬。
心を落ち着ける時間。
そして、自然のウールなどに触れることによる治癒効果は、
無視できないと思います。

編み物、みなさんもお子さんと一緒にしてみませんか?